2022年12月3日(土)、4日(日)の2日間に渡り、竹田市とYAMAPによる一般の方を招いてのモニターツアーを開催しました。

昨年のインタープリター養成講座卒業生・受講生の本当の意味でのお披露目の場、として今回はYAMAP会員様に向けて参加の募集をさせて頂くというかたちに。

それぞれの個性豊かなインタープリター4名のガイドの様子が、 YAMAPマガジンにて公開されています。ぜひご覧ください。記事はコチラから

https://yamap.com/magazine/44186

昨年度も開催した「インタープリター養成講座」で生まれた1期生の卒業生に続き、今年度も2期生の講座を開催しました。

第1回目の座学+1期生の模範ガイド受講は、10月27日に開催。

第2回目は、12月5日にそれぞれ考えてきたガイド内容を実際に行うという内容でした。

今年も、講師はこの方。YAMAPの名物ガイド「ひげ隊長」こと前田さん。ユーモアたっぷりのお話に、終始笑いの耐えない講座です。

今年度の参加者は2名と少ないものの、とても個性的なお2人。それぞれのお話をじっくり聞きながら、どういったガイド・内容にするかをイメージしていきます。

地域起こし協力隊として活動中の平さん。水が大好き、自然が大好きという異色の経歴をお持ちの女性です。
現役消防士の西風田さん。山岳救助などの経験から、身を守る大切さを話してくれました。

座学の後は、実際にフィールドに出て卒業生・1期生のガイドを受けることに。今回は、祖母山5合目トレッキングルート。

先輩たちのガイドを受けて刺激を受けたお2人。第1回はここで終了し、次回までにそれぞれがガイド内容を考えてくることに。

第2回は、いよいよ実際にガイドを。

平さんは、湧水スポットから牧ノ城というコースを考えられました。
西風田さんは、ロープワーク体験を。みんなで夢中になってしまいました。

2回目の実際に巡り・体験した内容とその振り返りをもとに、2月に再度ブラッシュアップしたものをみんなで検証することになりました。昨年までのトレッキングコースとは違う内容、場所でまた新しいこのエリアの体験コンテンツが生まれそうで今から楽しみです。皆さんも、どうぞお楽しみに!

昨年度登山アプリのYAMAPさんより専属ガイド・ひげ隊長をお招きして開催した、インタープリター養成講座。無事、5名のインタープリターを輩出し、すでにそれぞれが活動を行っています。

そして、もちろん今年も開催しますよ。今年度は、さらに祖母山麓エリアでたくさんの体験ができる、アクティビティティの充実を図っていきたいと考え、開講前のフィールド調査を行いました。

先日、ひげ隊長こと前田さんと1期生の有志メンバーと共に、祖母山麓の山、川、キャンプなど、とにかく歩いて見て、時に川に入って調査しました。

まずは、入田エリアにある牧ノ城へ

隊長もすごく良いコースが出来る!と太鼓判を押す、素晴らしい場所でした。どんなガイドコースができるのか、、、楽しみです。

和気藹々とエリアをひたすら歩いて、感じ、考え、話していました。

エリアを流れる川を使ったアクティビティ、キャニオニングの体験も行いました。コースの検討は必要ですが、面白いアクティビティができそうです。

夜には、祖母山麓エリア内にある廃校を活用した交流施設・あ祖母学舎での、キャンプ体験も。この場を使った様々な可能性を、炎を囲みながら話しました。

盛りだくさんの調査でしたが、たくさんの可能性を見つけられ参加メンバー全員がわくわくしています。

今年度は1期生、新しく受講する2期生と共に、さらにパワーアップした講座内容の実施を行っていきたいと思います。実施内容は、またお伝えしていきますね、お楽しみに!

昨年10月からスタートした、YAMAPの名物ガイド「ひげ隊長」こと前田央輝さんによるインタープリター養成講座が2021年12月17日18日19日の3日間をもって終了しました。

過去2回の様子はコチラから →第1回第2回

最終回は、関係者だけではなく地域の方や市民の方々をモニターとしてお招きし、本番さながらのガイドを行なった上で評価をいただき合格を目指すという内容。

今回の参加メンバー5人(諸事情によりどうしても3人の参加が叶わなかったため)は、これまで学んだことやアドバイスを受けてさらにブラッシュアップし、当日を迎えました。

初日から大寒波の影響を受け、天候が心配されましたが無事に開催。トップバッターは、城下町でゲストハウスcueを営む堀場貴雄さんでした。

メンバー1の安定感。普段から接客をされているだけに、ホスピタリティー溢れるガイドです。

抜群の安定感がある堀場さんのガイドは、丁寧で細やかな気配りが行き届いています。モニターさん達も熱心で多くの質問が飛び交い、和やかな中にも熱気を感じるツアーとなりました。

下山すると、地元の方が作ってくれた「だんご汁」と「塩おむすび」が。冷えた身体もポカポカになりました。

2日目の午前中は、半周ずつを2人でガイドする形式で。まずは、MMS21のリーダー工藤桂太さん。今回は新しく「トレイルワーク」でのガイドを実施しました。

トレイルワークとは、登山道や林道の調査・整備・掃除などのこと。普段、MMS21として行っていることを実際に見て、体験してもらうというガイドツアーです。

桂太さん、いつもの装備で準備万端!この重い道具を抱えて、登山道の整備などを行っています。
いきいきとした笑顔の桂太さん!動きも言葉も、慣れた活動から出てくるものは聞く人にも沁み入ります。
5合目の小屋で焚き火を囲みながらのお話は、心も身体もじんわり暖まりました。

工藤さんのツアーは、たくさんの言葉で説明するよりも「背中」を見せる、というようなスタイル。参加者は、貴重な体験が出来た、と感じてくださった方も多かったです。

後半は、地元で育ち、植物をこよなく愛する後藤こずえさん。持ち前の明るさと、何より自分の「好き」が溢れるガイドが彼女のウリ。五感を使ってもらいながら、祖母の植物を堪能してもらうツアーです。

ご自身で準備した説明ファイルを使って。特に女性は植物への関心が高いですね。

植物に関心を寄せる参加者は多く、他の季節にも来てみたいという感想も頂けました。

午後からは、期待の星!20代の若きインタープリター黒阪旅人さん。勉強熱心、探究心の塊のような彼のガイドは、「あまご」への愛を感じる豊富な情報と、持ち前の朗らさと楽しさに溢れています。

さすがデジタルに慣れていて、ipadを使ってクイズや資料などもオリジナルで作成です。

寒さでなかなかアマゴが見れない可能性が高いため、「あまごになりきって」と自作のあまごの被り物まで用意する熱量!

いよいよ最終日は、今回の参加メンバーのエースと呼ばれたMMS21の渡邊智さん。地元で生まれ育ち、現在もこのエリアで農業を営んでいらっしゃいます。代々慣れ親しんだこの土地のこと、暮らしとの結びつきなど、ここに住む人だからこその話は、前回も参加者メンバーを魅了していました。

このエリアで行われている林業の話を、実際の道具を見せながら話す渡邊さん。
5合目の小屋では、周辺にある木々でさっと火を起こして暖をとる姿に、皆さん魅了されました。

今回のモニターツアーという形式に、最初戸惑いと緊張を見せていたものの、堂々として落ち着いたガイドには「さすが!」の声が。前回の内容に、新しい情報も加えられて充実のツアーになっていました。

モニターツアーの後に、佐田直人さんによる滝巡りコースを、メンバーで回りました。公務員という立場上、ガイド料をいただくことはできませんが、地域文化の担い手として活躍し様々な知識もお持ちの方。今後はインタープリター達の後方的なサポートをしてくださる予定です。

地域で行われる神楽の舞手としても活躍され、歴史や文化などについての知識も豊富。

全日程とも、ツアーの後には恒例の反省会を開催。初めて祖母山に触れる方、久しぶりの方、竹田市内の方やそうでない方など、幅広い属性の方々の意見に、メンバーも真剣に耳を傾けていました。

参加者から頂いた様々な感想や意見が、メンバーのこれからのガイドに活かされていきます。

そして、3日間のモニターツアー&卒業試験をクリアしたのは、この3人!

左から、渡邊智さん、講師のひげ隊長、工藤桂太さん、堀場貴雄さん。安堵と喜びでいっぱいの笑顔です。

その他のメンバーも大、大健闘されましたが、残念にも合格は持ち越しに。3月にYAMAPさんのご好意で開催される補講にて再度チャレンジすることが決まっています。

当初予定の3回の講座を終え、参加されたメンバーそれぞれが変化と進化を遂げ、さらにチームとしてのまとまりが生まれました。全員が最初からモチベーション高く望んだわけでもなく、半信半疑だった部分もあった中、講座を進めて行く中で意識の変化が起こったようです。

それはやはり、1人1人にしっかりと向き合い、それぞれの「良さ」を引き出していくひげ隊長だからこそ出来る講座内容だったことは、間違いありません。

ですが、それだけではなく、「チーム」として取り組めたこと、そして何より祖母山の自然の素晴らしさと奥深さがあって成し得た結果だったように思えます。参加メンバーの切磋琢磨しながら取り組む姿を見ていると、大人になってこんなに夢中になって学ぶ機会があることに、共に励まし合う仲間に出会えたことに、羨ましさすら感じました。

今年度の講座は終了ですが、卒業した方もそうでない方もこれがゴールではなく始まり。来年度もさらにスキルアップすることを目指して、進めていきたいと思います。

11月26日(金)、27日(土)、28日(日)の3日間、前月の10月に引き続き登山アプリ最大手企業YAMAPによる、インタープリター養成講座の第2回目を開催しました。

(前回の第1回の講座の様子はコチラの記事から)

今回の講座では、前回2日目のフィールドの下見を経て受講生それぞれが希望するコースでのガイドツアー作成が宿題となり、それを互いにお披露目して振り返るというものでした。

3日間のうち、2日間は祖母山5合目までのトレッキングコースを4周。あと1日は他のコースで5時間は歩いたでしょうか…

みっちりフィールドに出ての講座になりました。

約1ヶ月を経て、その内容は、、、ですが、皆さん本当によく準備されていて、目を見張る内容ばかりでした。

植物に詳しい地元出身の方は、植物や代々ここに住んできた方だからこその情報もガイドの中に織り込んで。
タブレットなどの機器も巧みに使いながら、よりわかりやすい説明の工夫なども取り入れて。
祖母山の自然やユネスコエコパークを保護するための普段の活動なども、一緒にご紹介。
地元で生まれ育ち、このエリアで生計を立てているからこその情報や言葉は、力強く響きます。
祖母山を飛び出して、竹田の城下町から岡城までのコースをキャラクター作りから考えられる方も。
豊富な登山経験を生かした内容やとにかく明るく朗らかな人柄で、場の和ませ上手な方。
聞き手にどう伝えるか、伝わるかにひたむきに向かい合い、自作のオリジナル資料なども登場。

毎日、フィールドでの実地講座を終えると、振り返りの時間が。

毎日の最後の振り返り時間。その日実施した人は、隊長の目の前の机で受講生や隊長からの話を聞きました。

振り返りの時間は、参加した立場から気づいた点をどんどん言い合う時間。

遠慮や躊躇することなく、率直な意見を出すことでその人のスキルアップに繋げていきます。

第1回から飛躍的に内容の精度を高めた人、思いのほか緊張して実力を出しきれなかった人、、など様々でしたが

本当に、どの方のガイドも個性豊かで興味深いものばかり。

歩く場所は同じコースなのに、ガイドが違うだけで見える景色はこんなにも違うものだなと感じます。

次回は、いよいよ最終回。

受講生以外の地域や市内の方を中心としたモニターさんをお招きし、さらにブラッシュアップした内容でモニターツアーを開催します。

どんな内容になっているのか、お楽しみに!

10月30日(土)、31日(日)の2日間、登山アプリサービスの最大手企業 YAMAPによるインタープリター養成講座を開催しました。

インタープリター(interpreter)とは、日本語で「翻訳・通訳」を意味する言葉。今回目指すのは、「地域の動植物や自然環境が発するメッセージを人々にわかりやすく伝える役割」の担い手。このエリアの魅力に、それぞれの個性や視点を加えて、より魅力的に地域を伝えるための人材を養成する取り組みです。

初回の講座は、座学+フィールドワーク

講師は、YAMAPの名物ガイド「ひげ隊長」こと前田さん。

その圧倒的なキャラクターと話術で、参加者の皆さんをぐいぐい引き寄せていました。

1日目はこのテキストを使って全員で座学から

このテキストを使って早速スタート!

と思いきや、まずは参加者全員の自己紹介から。

今回の参加者は、このエリアの保護や活性化のために活動するMMS21のメンバーを中心に、竹田の城下町で宿を営む人、協力隊として活動する人など多彩なメンバー構成です。

生まれてから今までの人生、自然との関わり度合いなどをそれぞれじっくりと話してもらい、一気に参加者同士の距離が縮まったことで、場に一体感が生まれました。

廃校を利用した施設「あ祖母学舎」のランチルームは明るくて開放的。学びの場にぴったりです。
地域の女性たちによる「ひまわり会」による昼ごはん。だご汁やエリア内の新米など地元のめぐみたっぷりと。

午後からは、テキストに沿っての講座形式の時間。

知識やテクニックだけではなく、「伝えたい」という「想い」の大切さなどを隊長の考えと共に聞け、実践的かつ、とても印象に残る内容でした。

講座終盤には涙ぐむ参加者も、、、、初日から熱い学びとなりました。

2日目は、早速フィールドへ。

次回以降、参加者自身が決めたコースのガイドをブラッシュアップし、最終的にそれぞれのコースを作っていくため、今回はまず場所の下見を行いました。

まずは祖母山神原登山口からスタート

今回は、祖母山5合目の小屋までのトレッキングコースと岡城の2箇所。

コースを下見しつつ、それぞれが2回ガイドする、というお題を渡され、いざ出発。

地元で活動するMMS21のメンバーはエリアをよく知りながら、それぞれの得意分野から説明してくれました。

午後からは場所を移して、岡城跡へ。

祖母エリアと岡城とのつながりなど、新しい視点を知ることでガイドの広がりも期待できそうです。

フィールド確認後には、まちづくりたけた株式会社が運営するコワーキングスペースCamp!をお借りして、今回のまとめ。

和やかな雰囲気の中で、1人1人にきちんとアドバイスをしながら次回へ繋がる振り返りの場に

講師の隊長からは厳しいご意見も出る中、参加者の皆さんの表情は真剣そのもの。

本気で取り組む姿勢が窺え、今後がますます楽しみになりました。

次回、第2回は11月26日(金)から28日(日)の2泊3日に渡って開催です。

それぞれが選んだコースでのガイドを実際に行いながらの、フィールドワーク。

その様子は、またこちらでお知らせしますので、お楽しみに!